日頃から問題意識としていることを、審査の場でどう活かすのか。踏ん張らない、力まない、腕の意識を捨てる。総じて、丹田を中心に世界に浮かんだ感覚で、終始呼吸を乱さず、心を乱さずにできるのか。私自身にとってはそれが最大の課題の四段審査でした。
浮いて呼吸で捌く二人掛け(2段審査準備)
二人に両側からがっちりと諸手で掴まれても、力まず、踏ん張らず、頑張らない。自分が浮いて自然体に戻ることで相手と一体化し、相手の力を無力化した上で、ただ軽く捌きます。
つま先立ちで相手と一体化する(浮舟の探求9)
開祖の足袋は、母指球の部分が頻繁に破れていたという話を聞いたことがあります。また、藤平光一先生の動画を観ると、まるで飛び跳ねるように捌いておられます。これが意味することは一体何か? を問い続けています。
前受身は無理せずゆっくり稽古する
合気道に本来運動神経は必要ありませんが、受身、特に前受身を苦手とする女性の方は多いです。少年部3級審査を控え、これまでどうしてもできなかった前受身をクリアーした小学6年生。前日には怖さとできない悔しさで涙していましたが、素晴らしい笑顔になりました。
前後の膝抜きで浮舟になる(問題意識を共有する⑤)
膝抜きを駆使すれば、筋力を使わず、自分の運動エネルギーをストレートに相手に伝えられます。米1俵どころか、その半分の米1体30キロがわずか数センチ動いただけで、どれだけの運動エネルギーを生じるのか。「重さ」と向き合うことが少ない現代人にはなかなか理解できない世界です。
腕の意識を捨てる(問題意識を共有する④)
持たれた手を意識せず、接点で捌こうとしない。重要なことはすべて、自分自身の心身の内側で起きていることを自覚する。相手を変えようとしない、自分の心身の状態をコントロールすることが、何より大切です。
丹田を中心に世界に浮かぶ(問題意識を共有する③)
当り前のように考えられているすり足は、自分の体重を下に逃がし、身体が重くなるためNGです。もし数十キロの物体が摩擦係数なしに自由に動けば、すさまじい運動エネルギーが発生します。浮舟はその状態に近づいていくための一歩です。
踏ん張らず力まず腕を使わない(問題意識を共有する②)
合気道を経験された方が体験に来られた場合、私たちがどのような問題意識で稽古しているのかをご説明します。技術的なことは指導者、道場によって千差万別なのは当たり前。ただ、同じ合気道仲間として、問題意識を共有できれば、楽しい稽古ができると思います。
相手を投げることではなく自然体に戻すのが目的(問題意識を共有する①)
最近、他県から体験稽古を希望される方が何人かおられ、「こんな小さな田舎の道場でよろしければお気軽にどうぞ」と楽しく稽古させていただきました。せっかく来ていただいたので、私たちがどのような問題意識で稽古しているのかはお伝えしたほうがいいと思い、それをまとめたシリーズを作成します。第1回は、「合気道の目的は相手を投げることではなく、自分自身と向き合い、自然体に戻ること」というテーマです。
心身を浮かせて膝抜きで動く(浮舟の探求⑧)
筋力や瞬発力に依存せず、自分のバランスをコントロールしながら膝抜きで動けば、踏ん張らず、力まず、固まることもありません。後両手取りなどの捌きにおいて、はっきりとその差が出ます。

