手前に崩れた相手を前に投げるなんて、本当は無理なはず。相手のエネルギーに逆らわずにそれを吸収して、竜巻のように捌くのが自然です。
一緒にダンスするように自然体で捌く
相手を投げることが目的ではなく、自分が自然体に戻ることが目的です。技はあくまでもそのためのプロセス。本来何もしたくない自分に向かってきた相手を捌き、何もしなくてもいい状態に戻るだけです。
入身一足で線を外す
相手の切り込みから逃げるのではなく、入身一足して瞬間的に線を外して捌く。合気道の醍醐味です。
螺旋に巻き込む入身投げ
遠心力で外側に崩すのではなく、自然体で求心力を駆使して螺旋のように受けを巻き込んでいくことを目指します。
気の流れで捌く入身投げ(呼吸力の探求③)
呼吸が伸び伸びと自由に出来る状態だからこそ、気の流れは創り出せます。相手に持たれた手を意識すると、心身が窮屈になり、解放できません。小手先をどう捌くのかをいくら工夫しても、呼吸力にはつながらないのです。
求心力を使い竜巻のように螺旋で巻き込む(入身投げ)
相手を下に大きく崩す入身投げは、演武用のパフォーマンスの側面が強く、自分自身のバランスも崩れるリスクがあります。自然体の自分に引き寄せて、竜巻のように螺旋で巻き込んでいくほうが、無理なく捌けます。
瞬時に線を外す(入身一足の探求①)
正面打ちの線を外す捌きは、そのまま入身一足の間合いとなり、入身投げなどに活かせます。逃げ身とならず、正面から切り合う間合いで入身し、瞬時に線を外すことで、相手の攻撃に合わせ、それを吸収して捌きます。
交差取りからの崩し(中心帰納の探⑱)
合気道において、相手のバランスをいかにに崩すのかは、極めて重要です。すべての技は、この崩しを前提に成立しています。だからこそ、崩しとは何かを、心身両面において探求することが問われます。
初めての片手取り入身投げ(腰回しの探求①)
4級、5級の方に片手取りからの入身投げを指導しました。相手のエネルギーと気持ちを自分の丹田に吸収して中心からくるっと返す。これが腰回しの感覚です。腕でラリアットするのとは真逆の世界です。
間一髪で入身する剣の間合い(正中線で捌く)
相手の剣をくぐりぬけて背面にぴたりと入身し、その瞬間に相手と気持ちを合わせ一体化する。剣から逃げるのではなく、相手の切り込みに合わせて捌く。心身を脱力させ、自然体で捌けるのか、一番難しい課題です。