接点からの信号を脳が感知するまでのタイムラグは0.5秒。これを活かして相手の脳を騙せば、相手は自分自身の力で倒れます。
呼吸で球体をつくり中心軸を取りに入身する
受けが向かってきた瞬間には、すでに呼吸で球体をつくりこちらから中心軸を取りに入身する。これができれば、受けは手も足も出ない状態で捌けます。
丹田の球体で捌く(腕力は使わない)
座技でも丹田は浮かせて自由に360度動ける状態で捌きます。
後両手取り①呼吸法で裏を取り返す
裏を取られたらすぐに取り返す。そのためには、ただでさえ不利な状態で腕の力を使ってもできません。呼吸法により、伸び伸びと体捌き、足捌きを駆使できるのかが肝です。
重力を使い身体のパーツを活かす①(呼吸法)
片腕だけでも4~5キロ、両腕なら10キロ前後はあるだろう身体パーツを何不自由なく上げ下げできる。普通の人が当たり前に行っているこの動作は、考えれみればすごい能力です。しかしそのパワーは、筋力を駆使すればするほど相手には伝わりません。合気道は誰もが持っている潜在能力を開花させる道だと考えると、面白くなってきます。
中心軸を取る①片手取り呼吸法
腕や手には囚われず、相手の中心軸を取ること。そのために呼吸法で創り出した空間をイメージすること。これまでの、手を取られたら入身して腕を上げるという、型としての片手取り呼吸法のイメージは、いったん払拭したほうがいいと考えています。
伸び伸びと心身を解放する呼吸の流れ③諸手でがっちりと握られても気にしない
腕を万力のように掴まれても、肘や肩が柔らかければ、自分の身体を自由に動かすことができます。つまり、体捌き、足捌きにより伸び伸びと呼吸できるポジションに移動すれば、腕の状態に関係なく、呼吸力を発揮することができます。諸手取り呼吸法は、まさにそれを検証するための稽古です。
身体意識を育む遊び稽古①諸手取り合気下げ
典型的な合気下げを遊び稽古しました。相手を倒すのが目的ではなく、自分の動きの起こりを消すこと。そのためには、意識操作がものすごく重要だと理解すること。そして、通常の力の概念を覆すイメージを持てるのか。総じて、呼吸力とはまさに、これらを総合的に表現しているのではないか、と模索しています。
伸び伸びと心身を解放する呼吸の流れ②なぜ片手取り呼吸法と呼ぶのか?
合気道の稽古において、アルファでありオメガである片手取り呼吸法。恥ずかしながら、なぜ「呼吸法」なのか、この当たり前の問いを本質的に突き詰めて考えてことはありませんでした。最近、やっと少し分かってきた気がします。
伸び伸びと心身を解放する呼吸の流れ①
呼吸力を活かすためには、心身を伸び伸びと解放できる状態に保つ必要があります。心身の状態が固いと、呼吸力はまったく発揮できません。逆に、相手に囚われず、呼吸だけに集中すると、心身の状態は柔らかく、自由を保つことができます。稽古は楽しく伸び伸びと、これが呼吸力につながります。