40キロ近い物体が瞬時に1㎝上に動くだけで、すさまじい運動エネルギーです。そのエネルギーを相手に伝えれば、相手は無意識に防御本能が働いて立ち上がります。腕力など微々たるものです。肝心なことは、呼吸で身体を開け閉めする力は、誰もが生まれながらに持っていること。それを開花されるのが合気道です。
丹田から起動する座技呼吸法
接点で争わない、つまり接点から動くと、相手にすべて察知されます。それを避けるために、すべては身体内部から起動する。丹田がなぜ重要なのかの秘密はそこにあります。
万歳は呼吸法
万歳は単に腕を上げるのではなく、丹田から心身を解放する動きです。まさに呼吸法の典型であり、普遍性を持っています。
ぶつからない力まない片手取り呼吸法
型から入り、型を学ぶことはもちろん大切ですが、最も大切はことは、その型を通じて何を学ぶかです。表面の形だけでなく、その奥に何が込められているのかを、常に考えながら稽古していきたいものです。
接点で争わず脳の0 5秒の遅延を活かす
接点からの信号を脳が感知するまでのタイムラグは0.5秒。これを活かして相手の脳を騙せば、相手は自分自身の力で倒れます。
呼吸で球体をつくり中心軸を取りに入身する
受けが向かってきた瞬間には、すでに呼吸で球体をつくりこちらから中心軸を取りに入身する。これができれば、受けは手も足も出ない状態で捌けます。
丹田の球体で捌く(腕力は使わない)
座技でも丹田は浮かせて自由に360度動ける状態で捌きます。
後両手取り①呼吸法で裏を取り返す
裏を取られたらすぐに取り返す。そのためには、ただでさえ不利な状態で腕の力を使ってもできません。呼吸法により、伸び伸びと体捌き、足捌きを駆使できるのかが肝です。
重力を使い身体のパーツを活かす①(呼吸法)
片腕だけでも4~5キロ、両腕なら10キロ前後はあるだろう身体パーツを何不自由なく上げ下げできる。普通の人が当たり前に行っているこの動作は、考えれみればすごい能力です。しかしそのパワーは、筋力を駆使すればするほど相手には伝わりません。合気道は誰もが持っている潜在能力を開花させる道だと考えると、面白くなってきます。
中心軸を取る①片手取り呼吸法
腕や手には囚われず、相手の中心軸を取ること。そのために呼吸法で創り出した空間をイメージすること。これまでの、手を取られたら入身して腕を上げるという、型としての片手取り呼吸法のイメージは、いったん払拭したほうがいいと考えています。