受けが上手くなることは、そのまま取りの上達に繋がります。硬く受ける人は、硬い技しかできません。そして心も硬い。何のために合気道をするのか、という根本命題に関わる問題です。
入身は合気の基本
相手の攻撃から逃げるのではなく、入身して合わせる。合気道の基本中の基本ですが、これが一番難しい。入身は、相手と一体化するために不可欠ですが、争う気持ちがあるとぶつかり合い、上手くできません。
腕は体幹から発するエネルギーの通り道
知的生物である人類を最も象徴するのが腕と手。二足歩行により腕と手を自由に駆使できることで、人類はここまで発展したのだが、それは進化と荒廃の両側面を持つ。腹=体幹こそが本来のエネルギーの源泉。
自然体で捌きさよならする
相手の攻撃に反撃するのではなく、争わず、自然体で捌き、さよならする。これができれば、技をかけようと思えばいつでもかけられます。
丹田と結ぶ呼吸力
すべてのエネルギーは丹田に収め、丹田から発する。腕や肩などの部位は、そのエネルギーの通り道。触れられた場所から丹田までの経路を一瞬にして繋げる、丹田と結ぶ呼吸力を目指します。
腕の力は一切使わない諸手取り呼吸投げ
腕の各関節をフリーの状態にすれば、体幹の動きがそのまま腕の動きにつながります。相手は力感を掴めないまま居着き、崩される。物理的に考えれば当たり前のことですが、これを自分の心身に適用するのが難しい。永遠の課題です。
腕の力は一切使わない諸手取り呼吸法
合気道では、上腕二頭筋を使って腕を上げるのはNGです。なぜなら、相手にすぐに反応されるから。腕はあくまでも、本体である自分の身体が動いた結果として動く。それぐらい徹底的に脱力し、フリーな状態になることを目指します。
四教はピンポイントで体重をかける
一教から順に学んでいくことは、どれだけ瞬時に相手の中心を捉えることができるのかです。四教はその集大成とも言え、肘などを経由せずに、腕の脈部のただ一点で相手の中心を捉えられるのかが問われます
踏ん張らず軸を傾けずに水袋になる
50キロの水袋がたださっと動く。これがどれほどのエネルギーを生み出すのか。誰もが持つ潜在能力ですが、相手に捉われれば捉われるほど発揮できません。
呼吸力は筋力とは真逆
座技呼吸法で何を学ぶのか? 腕の力で頑張って相手を崩すのとは真逆の世界。踏んばらず、力まず、ただ腕を上げて下げる。すべてを何事もないように済ますことを目指します。

