立技と同様に座技でも、踏ん張らず力まず、丹田を浮遊させて自由に動かして捌くのが理想です。
合気して捌く正面打ち呼吸投げ
相手を叩きのめしてやろうとすれば、合気はできません。常に自然体で優しく受け止めて相手のエネルギーを返してあげるだけです。
入身一足で線を外す
相手の切り込みから逃げるのではなく、入身一足して瞬間的に線を外して捌く。合気道の醍醐味です。
螺旋に巻き込む入身投げ
遠心力で外側に崩すのではなく、自然体で求心力を駆使して螺旋のように受けを巻き込んでいくことを目指します。
上虚下実の捌き(正面打ちはただ腕を上げるだけ)
両腕だけで10キロ近い重さがあり、それをただ上げて相手に渡し一歩入身すれば物凄い運動エネルギーです。しかし肩が固く腕に力を入れれば、その力は失われ、自分のバランスも崩れます。上を虚にし、下を実にする。武道にとっては永遠の課題です。
常在自由の膝行の足捌きの基本
膝行は、立技における体捌き、足捌きと同じように、踏ん張らない、力まない、丹田を中心に浮いた感覚が基本です。相手を真下に崩せるように、後足をきちんと引き付け、常に重心が分散しない状態を維持するのが肝です。
呼吸で捌く正面打ち一教(呼吸力の探求①)
相手の打ち込みに対して、こちらも打ち込みで返さない。打ち込みに合わせて身体全体の呼吸で吸収し、下に崩す。呼吸力とは何か? 身体のすべての力を抜いた上で、最後に残るのは丹田を中心にした身体全体の開け閉めではないのか? 踏ん張れば足に、肩に、肘に力が入る。その力とはまったく次元の違う、踏ん張らない呼吸力を探求します。
武道的身体はマリオネットのように軽く踏ん張らず力まない
藤平光一氏の動画を見ると、軽く飛び跳ねるように捌いている。心身が自由に躍動する体捌き、足捌きを目指し、試行錯誤しながら稽古しています。
初めての正面打ち四教(一瞬で中心を捉える)
一教から四教まで、すべては相手の肩をロックして中心を捉えるためにあります。そして四教は、肘、手首、指などの関節ではなく、言わば触れたすべての場所から相手の中心を捉える感覚を培うためにあります。その意味を踏まえ、試行錯誤することが問われます。
初めての正面打ち三教(相手の中心を掴む)
関節技は、関節を通じて相手の中心を掴むことが肝で、関節を痛めつけることが目的ではありません。よって、痛いからかかる関節技ではなく、相手を中心から崩すことを目指します。