呼吸力は筋力とは真逆

座技呼吸法で何を学ぶのか? 腕の力で頑張って相手を崩すのとは真逆の世界。踏んばらず、力まず、ただ腕を上げて下げる。すべてを何事もないように済ますことを目指します。

ただ腕を上げて下げるだけの呼吸投げ

約10キロある両腕をただ上げて下げる。これがどれだけのエネルギーを生み出すのか。ほとんどの場合、腕の上げ下げで筋肉を駆使し、この重さにブレーキをかけています。なぜ合気道にはリラックスが不可欠なのか。これこそを探求すべきです。

大切なことはすべて身体内部で起きている

相手との接点は何も変化させず、ただ自分の身体内部のバランス、軸を動かして自然体に戻る。ただこれだけで、得体の知れない力が相手に伝わります。これを可能にするには、脱力し、身体内部を緩め、相手と争う気持ちを捨て、持たせている手を捨て、自分自身とのみ向き合い必要があります。

丹田から波をつくる座技呼吸法

合気道のすべての技は、丹田を中心とした呼吸力、それを波のように駆使することを目指します。波を作り出すためには、心身の状態が柔らかいことが不可欠です。肩や肘が硬いと、波はそこで止まり、伝わりません。