量子力学において、アインシュタインと双璧をなすニールス・ボーアは、大の西部劇ファンで、ガンマンの決闘で先に抜いたほうが負けるのは本当なのかと疑問に思い、助手を使って実際に(水鉄砲で)実験したそうです。結果は、相手の動きに反応した動きの方が早かったとのこと。合気道においても興味深いテーマです。
丹田の球体で捌く⑧(腕の意識を極限まで無くす)
山口清吾先生は、繰り返し肩の力を抜くように指導され、すべてを丹田に収斂して捌いておられるように感じます。非力な子どもはそもそも腕を振り回すようなことはせず、自然体で立った状態で捌きます。結果としてそのほうが、思いもかけない技の切れを産み出します。
丹田の球体で捌く⑦(丹田を底付きさせない)
自動車のダンバーが底付きした途端にコントロール不能になりスピンするのと同様、丹田を底付きさせれば体幹のコントロールを失い、接地面からの作用・反作用、つまり、踏ん張る力に頼る状態になります。これに陥らず、浮いた丹田をキープすることが、自分の体幹の重さと動きを最大限に活かす肝となります。
丹田の球体で捌く⑥(浮いた水袋になる)
浮いた水袋は、捉えどころが分からず、力で抑えつけることができません。丹田を浮かせ、心身を柔らかくすることで、この状態に近づければ、相手のの力は無力化され、相手は自分でバランスを崩して倒れます。
丹田の球体で捌く⑤(安定した独楽になる)
丹田がジャイロスコープになれば、常に安定した状態で軸がブレずに独楽のように動けます。足を踏ん張ばれば、独楽は回らなくなり、腕に力を入れればバランスが崩れ、体軸がブレます。相手のエネルギーをもらって安定した独楽のように回り続けるのを目指します。
丹田の球体で捌く④(足をブレーキにしない)
小さな子どもでも30キロの米袋の重さがあります。それがくるっと回転すれば、大人でも止められないエネルギーがあります。でも、多くの場合、そのエネルギーを止めているのは足です。「地に足をつける」と言うイメージは、多分、武道的には大きな阻害要因となります。
丹田の球体で捌く③(柔らかさは波を伝える)
すべてのエネルギーはまず丹田にもらい、球体はそれを返し、最後に再び丹田に帰っていく。そのエネルギーの波を伝えるためには、心身が柔らかい状態にあることが必須です。特に肩甲骨はがしができているのかどうか、が試金石となります。後両手取りであえて相手にがっちりと掴ませるのは、それを検証するためです。
丹田の球体で捌く②(突きのエネルギーをもらって返す)
突きを避けて捌くのではなく、相手の突きのエネルギーで自分の丹田の球体がくるりと廻る。独楽を回す糸のように、相手の突きが自分を廻してくれ、もらったエネルギーをそのまま返してあげるだけ。さらに心身の状態を丹田を中心とした球体にすることで、360度のバランスが保てます。
丹田の球体で捌く①(中心力を高める)
腕で何かをしようとすると、手首、肘、肩が固まり、足は踏ん張った状態になりNGです。腕は相手のエネルギーを自分の丹田の球体に導く通り道に過ぎません。そして球体に入ってきた相手のエネルギーをそのままくるっと廻して返してあげる。丹田を自由に回転する浮遊する球体にする。今はまだ下丹田しか意識できませんが、これを中丹田、上丹田にも発展させることが来年の課題です。
浮いて呼吸で捌く二人掛け(2段審査準備)
二人に両側からがっちりと諸手で掴まれても、力まず、踏ん張らず、頑張らない。自分が浮いて自然体に戻ることで相手と一体化し、相手の力を無力化した上で、ただ軽く捌きます。

