後で両腕をねじり上げられた状態から捌くには、合気すると同時に心身を柔軟に駆使することが問われます。あえて一番厳しい状態から捌く稽古をすることで、自分の心身の状態を検証する。予定調和の稽古では、進歩はありません。
合気で捌く③そもそも合気って何?(片手取り四方投げ・両手取り天地投げ・諸手取り呼吸投げ)
相手を居着かせた瞬間、相手と一体化した状態でバランスが均衡します。それを一方的に解除すると、相手は無意識に崩れたバランスを取り戻そうとして付いてくる。まさに力ではない導きとなり、一体化すればするほど大きく崩れるという、合気道の本質に迫ることができます。道場はまさに、こうしたプロセスの実験場であり、道友は実験仲間です。
合気で捌く②見かけだけ大げさな崩しは無意味(交差取り入身投げ)
大きく崩した相手が、そのまま自分の都合のいい場所に戻ってくれるというのは、単なるパフォーマンスです。自分から離れた相手は自由になり、当然に反撃もできます。そういう状態にならないように相手を導く、そのための合気です。
合気で捌く①(両手取り天地投げ)
合気上げをただできるできないはほとんど意味はなく、問題はそれをどう体捌きに活かすのかです。伸筋に依存するのではなく、仙骨と丹田から発動する合気上げは、そもそも最初から脱力した状態なので、そのまま体捌きに活かせます。
黒帯からのぶつからない崩し(諸手取り合気下げ・呼吸法)
目に見える動きや、腕の筋肉を駆使すれば、相手にすぐに感知されます。しかし、身体内部からの崩しは、力の出所が分からず、相手の脳を騙します。合気下げは、これを学ぶための稽古です。そこで学ぶ身体感覚を、様々な場面で応用します。
合気下げの探求②皮膚で捌く(諸手取り)
合気下げの大前提は、自分の身体を塊にする収縮力ですが、相手との接触面=皮膚感覚も大切です。皮膚は「第二の脳」と言われるほどに、様々なセンサーを有し、脳以上に身体組織と密接につながっている。その皮膚で捌くことを目指します。
合気下げの探求①1俵の重さを伝える身体意識(二人掛け諸手取り合気下げ)
多くの現代人は、30キロの米袋がどれほど重いのかすら知りません。ましてや、1俵(60キロ)前後ある自分自身の身体を塊にすれば、どんな相手でもそれを支えることができないという実感が持てない。合気道の身体意識は、まずその自覚からこそ始めるべきでしょう。
呼吸力の探求⑯身体を瞬時に鉄の塊にする(両手取り合気下げ)
30キロの鉄の塊から出る鉄の取っ手を突然持たされたら、どんな力自慢の人でも一瞬で崩れます。呼吸力による心身の緩急で、その状態を自由に創り出すことを目指します。
呼吸力の探求⑩身体を瞬時に塊にする(諸手取り合気下げ)
心身の開放と締めを呼吸と連動することで、瞬時に身体を塊にすることができ、合気下げが可能になります。つまり本来、合気下げの稽古は、それ自体が目的ではなく、呼吸法の鍛錬のためにあるわけです。
呼吸力の探求②諸手取り合気下げ
呼吸力の源泉は呼吸と連動した心身の緩急にあり、それは仙骨の開け閉めで司られています。つまり丹田の意識とは、仙骨の開け閉めがエネルギーの源泉であることを示します。腕力や体格にはまったく関係のないエネルギーの源泉です。

