合気上げをただできるできないはほとんど意味はなく、問題はそれをどう体捌きに活かすのかです。伸筋に依存するのではなく、仙骨と丹田から発動する合気上げは、そもそも最初から脱力した状態なので、そのまま体捌きに活かせます。
達人はなぜわずかな動きで崩せるのか?(上級者向け)
達人と言われる人たちが、なぜあんなにも簡単に相手を崩せるのか? 合気道家なら誰しも、その秘密を知りたいと思うでしょうが、その大前提は、地道な稽古を通じた自分自身の身体意識の高まりです。まだまだ試行錯誤、探求の途上です。
初めての合気道体験(伝統的な身体意識を学ぶ)
合気道に興味を持ち、体験に来られた方に、いかに合気道の魅力を伝えるのか? 日々試行錯誤していますが、一番大切なことは、心身を一体のものと考える日本の伝統的な武道文化をいかに伝えるのかだと思います。
黒帯からのぶつからない崩し(諸手取り合気下げ・呼吸法)
目に見える動きや、腕の筋肉を駆使すれば、相手にすぐに感知されます。しかし、身体内部からの崩しは、力の出所が分からず、相手の脳を騙します。合気下げは、これを学ぶための稽古です。そこで学ぶ身体感覚を、様々な場面で応用します。
黒帯からの呼吸力探求(正面打ち入身投げ)
人は生涯で6億回以上呼吸すると言われ、驚異的な持続力、何十キロもある上半身を楽々と動かす根源的なパワーを持っています。そして「息が合う」という言葉に象徴されるように、人は呼吸に感応します。呼吸力とはまさに生命力であり、生まれながらに誰もが持っている力です。
正中線で剣のように捌く(交差取り一教)
剣と同様、合気道の捌きは身体の中心から発します。腕ではなく、あくまでも丹田を中心とした動きをいかに体得するのか。常に「上虚下実」が問われます。
丹田から各部位を捌く(後両肩取り呼吸法)
この秋に初段審査を控えた方に、後両肩取りからの捌きを稽古しました。腕から離れ、身体各部位の捌きになればなるほど、丹田からの動きが問われます。後ろに回った相手がそのまま肩の動きを追いかけて自然に崩れてくれるような、過度な約束稽古の予定調和では、いくら稽古しても本当の捌きは身につきません。
丹田の探求⑤上虚下実・相手を居着かせる体捌き(初心者教室)
手をどう動かすのかという意識を後景化させて「上虚」にし、身体意識の中心を丹田に置く「下実」の状態を常態化させる。そのためにこそ、型を覚え、そして型から解放されていく必要があります。
丹田の探求③上虚下実・腹で捌く(座技呼吸法)
身体意識の中心を丹田に置き、腹からすべてを捌く感覚は、まさに「上虚下実」そのものです。だからこそ武道的な世界を深めるためには、技術的なこと以上に、身体意識の広がり、心身の一体性が重要です。腕や手はあくまで仮の姿です。
丹田の探求②中心から崩して一気に開放する(両手取り二教)
身体意識の中心を常に丹田に置くことで、崩しが大きくなり、またそこからの開放も大きなうねりになります。ある程度技を体得したら、手や腕をどう動かすのかなどの意識を後景化させ、身体の中心で捌く感覚を高めるのが稽古の目標となります。

