一緒にダンスするように自然体で捌く

相手を投げることが目的ではなく、自分が自然体に戻ることが目的です。技はあくまでもそのためのプロセス。本来何もしたくない自分に向かってきた相手を捌き、何もしなくてもいい状態に戻るだけです。

相手を投げることではなく自然体に戻すのが目的(問題意識を共有する①)

最近、他県から体験稽古を希望される方が何人かおられ、「こんな小さな田舎の道場でよろしければお気軽にどうぞ」と楽しく稽古させていただきました。せっかく来ていただいたので、私たちがどのような問題意識で稽古しているのかはお伝えしたほうがいいと思い、それをまとめたシリーズを作成します。第1回は、「合気道の目的は相手を投げることではなく、自分自身と向き合い、自然体に戻ること」というテーマです。

心身を柔らかく解放する後両手取り呼吸投げ(動く禅の探求③)

身体を固めているのは心です。この動画を観ると良く分かるのは、最初は肩を柔らかくできずに崩れていた姿勢が、徐々に自然体に近づいていき、より技がかかるようになっていく変化です。身体的な条件は同じなのに、心の持ち方で柔らかくなる。これが合気道の魅力でもあります。

肩取りから自然体に戻す(中心帰納の探求⑰)

相手との接点が手から肘、肩、そして胸など、正中線に近づいてくるほど、自然体に戻すプロセスは繊細な重心移動となります。そして力ずくで大きく動かせば動かすほど、相手に感知されます。ほんのわずかな崩しが、より根底的な崩しにつながる世界を目指します。