相手の打ち込みに合気し、自分は一番楽な自然体で捌く。相手の気持ちとエネルギーをもらい、返してあげるだけ。結果として相手を投げることになりますが、投げるために自分の態勢を崩すような無理は一切しません。
初めての正面打ち三教(指先から肩までロックする)
三教は相手の指先から肩までをロックし、掌を畳と水平になるように軽く振り下せば崩れます。できるだけ相手に痛みを感じさせないように、つまり、痛みを感じなくても崩れるように洗練させるのが目標です。
間一髪で入身する剣の間合い(正中線で捌く)
相手の剣をくぐりぬけて背面にぴたりと入身し、その瞬間に相手と気持ちを合わせ一体化する。剣から逃げるのではなく、相手の切り込みに合わせて捌く。心身を脱力させ、自然体で捌けるのか、一番難しい課題です。
初めての片手取り呼吸投げ(ただ足元の50円玉を拾う)
派手に投げようとすればするほど、技はかかりません。片手取り呼吸投げも、ただ足元に落ちている50円玉を拾うように、さりげなく下に崩す。もし1万円札を拾おうと焦って身体に力が入る、つまり欲が出ると上手くいきません。
重心線を正中線に戻すだけ(中心帰納の探求⑭)
伸筋などを使って腕にいくら力を入れても、その力はたかが知れています。しかし、自分自身の身体のバランスをちょっと動かすだけで、相手は崩れます。問題は、相手の存在にとらわれることなく、自分自身の心身の状態をチェックし、コントロールできるのかにあります。
何かする気配を出さない(中心帰納の探求⑬)
自然体に戻るのは、何もしない状態に戻るためです。何かをしようと意図した途端に、それは相手に伝わり、抵抗、反発を生み出します。がっちりと持たれた諸手取りからの崩しは、その自分の状態を検証するための試金石です。
一体化して独楽のように回る(初めての回転投げ)
初めて回転投げに挑戦する5級、4級の方に指導しました。相手と一体化すれば、独楽のように相手を捌くことができる、合気道らしい技の一つです。ここでも踏ん張らない、力まない、自然体が一番基本です。
技をかけようとすればするほどかからない(中心帰納の探求⑫)
技をかけようとすれば、それは相手に伝わり、双方の緊張、不自然な状態、歪が拡大するだけです。自分自身が自然体に戻ることだけを考えれば、結果的に相手のエネルギーを吸収し、それを相手に返すことができる。通常ではあり得ないこの真逆の世界こそ、合気道の魅力なのかもしれません。
重心を正中線に戻し自然体でかける天地投げ(中心帰納の探求⑪)
相手との関係で生じている自分の中の不均衡を、正常な状態に戻す。そのためには、自分の身体のどこが緊張し、どこに力が入り、どう固まっているのかを自覚しなければいけません。そしてそれを自分で補正して自然体に戻る。それは同時に、自分に向かって来る相手のエネルギーを吸収することでもあり、技はそれをただ返してあげるだけのものです。
技は自然体に戻るプロセス(中心帰納の探求⑩)
自然体でいる自分に対して、攻撃を仕掛けてくる相手。これにより生じる不自然な状態をただ解消したい。相手を倒すのが目的ではなく、自分が自然体に戻る、そのプロセスが技と言われるものです。だから相手は関係なく、ただ自分の心身の状態と向き合うこと。それが結果的に相手の攻撃を捌き、制する。合気道が「動く禅」と言われる所以です。

