あらゆる捌きは、そこから変幻自在に様々な技を生み出すことができる、一番ナチュラルで無理のない状態をつくることが理想です。最初からある技に限定して捌くことは、武産にはつながりません。
正面打ち小手返し
合気道の技は、相手に抵抗する気持ちを起こさせ、また実際に抵抗できるような態勢を与えた時点で、失敗しています。
後短刀突き小手返し
まずは相手の短刀を逸らして捌いた上で、小手返しをかけて短刀を奪います。力ずくで短刀を取りにいくのではなく、体捌き、足捌きできちんと回転できるのかが肝です。
交差取り小手返し
合気道のすべての技の核心は、入身や転換などの足捌き、体捌きにあります。相手の力や気持ちと一体化するためにこそ、正確な入身や転換が問われます。
短刀突き小手返し
短刀を持つ手は強いので、簡単に小手返しはかかりません。だからこそ、しっかりとした体捌き、足捌きが問われます。
中心で捌く意味
合気道の捌きは、必ず身体の中心で行います。相手と一体化すると同時に、自分の体重をもっとも効果的に相手に伝えるためです。すべての足捌き、体捌きはそのために駆使します。
歩み寄りからの交差取り小手返し
正確な転換が求められますが、これもがっちりと掴まれた状態で正確に捌けないと、動きの中では無理が出ます。稽古は楽な方から入るのではなく、一番困難な状態から入らないと、ただ見た目の演武を美しく見せるだけの皮相なものになります。
歩み寄りからの片手取り小手返し
相手の片手を入身で捌き、そこでのつながりを大切にして小手返しをかけます。正確な入身、転換が問われます。
正面打ち小手返し
正面打ちで表側に入っての小手返しは、横面打ちからの小手返しと同じように、相手と切り結ぶ感覚が肝です。