合気道のすべての技は、丹田を中心とした呼吸力、それを波のように駆使することを目指します。波を作り出すためには、心身の状態が柔らかいことが不可欠です。肩や肘が硬いと、波はそこで止まり、伝わりません。
小手返しは丹田に収めるだけ
小手返しは関節を極めて投げるのではなく、自分の丹田にただ収めるだけ。結果として相手が崩れ、自分自身は自然体のまま捌くことを目指します。
柔らかさとしなやかさは心身を解放する
大切なことはすべて心身の内部で起きています。特に肩甲骨周りを柔らかく駆使すること、そのために心もリラックスさせること。合気道を通じて心身を解放する途を学ぶことこそが一番大切です。
丹田に取り込み合気して一体化する
相手のエネルギーを自分の中心である丹田に取り込み、一体化する。対立ではなく調和、そして相手と一体化して球体となる感覚を研ぎ澄まします
浮いて捌く交差取り二教
呼吸力で瞬時に重力圧を伝える座技呼吸法
40キロ近い物体が瞬時に1㎝上に動くだけで、すさまじい運動エネルギーです。そのエネルギーを相手に伝えれば、相手は無意識に防御本能が働いて立ち上がります。腕力など微々たるものです。肝心なことは、呼吸で身体を開け閉めする力は、誰もが生まれながらに持っていること。それを開花されるのが合気道です。
龍ノ口で捌く片手取り呼吸投げ
龍ノ口で相手のエネルギーを丹田に吸収し、球体が廻るように相手に返します。ぶつからず、力まず、柔らかく捌きます。
丹田の球体で捌く両手取り天地投げ
天地投げは受け取ったエネルギーを天と地に分けて返してあげる。相手のエネルギーはいったん丹田に吸収します。ただし、吸収するというのは、丹田の球体の表面でくるっと返してあげるイメージです。
座技は丹田を浮遊させて捌く(半身半立ち正面打ち)
立技と同様に座技でも、踏ん張らず力まず、丹田を浮遊させて自由に動かして捌くのが理想です。
隅落としは腕をブランと振るだけ
成人の腕の重さだけで5キロぐらいはあるでしょう。それがブランと振れる運動エネルギーはかなりのものですが、普通は自分で腕を支えてしまうので駆使できません。