丹田の球体で捌く③(柔らかさは波を伝える)

すべてのエネルギーはまず丹田にもらい、球体はそれを返し、最後に再び丹田に帰っていく。そのエネルギーの波を伝えるためには、心身が柔らかい状態にあることが必須です。特に肩甲骨はがしができているのかどうか、が試金石となります。後両手取りであえて相手にがっちりと掴ませるのは、それを検証するためです。

前後の膝抜きで浮舟になる(問題意識を共有する⑤)

膝抜きを駆使すれば、筋力を使わず、自分の運動エネルギーをストレートに相手に伝えられます。米1俵どころか、その半分の米1体30キロがわずか数センチ動いただけで、どれだけの運動エネルギーを生じるのか。「重さ」と向き合うことが少ない現代人にはなかなか理解できない世界です。