丹田から各部位を捌く(後両肩取り呼吸法)

この秋に初段審査を控えた方に、後両肩取りからの捌きを稽古しました。腕から離れ、身体各部位の捌きになればなるほど、丹田からの動きが問われます。後ろに回った相手がそのまま肩の動きを追いかけて自然に崩れてくれるような、過度な約束稽古の予定調和では、いくら稽古しても本当の捌きは身につきません。

後両肩取り

身体のどの部位であろうとも、常に丹田を中心に発動する感覚が問われます。「小手先」という言葉は、日本ではなぜ常にネガティブに語られて来たのか、それはまさに、常に心身の中心からエネルギーを発動すべきだとの教えです。

後両肩取り呼吸法

自分の肩を手先のように駆使する、しなやかな身体感覚を培うための稽古です。合気道では、稽古するほどに手足の起点がどんどん自分の中心に近づき、最終的には自分の中心と一体化するのを目指します。