可能な限り筋力を使わず、膝抜きで身体全体がサッと動くのが理想です。足を踏ん張れば身体全体が固くなり、筋力を使えばすぐに相手に分かります。武道的な動きは、相手に分からせずに一番いい位置を取るのが目標です。
心身の自由を目指す(後両肘取り三教)
上手く捌けない原因の大半は、自分で自分の心身を固めていることです。それを解き放ち、一番楽で無理のない体捌き、足捌きを模索する。痛いからかかる関節技ではなく、自然に相手を導ける関節技を目指します。
二教・三教で手首・肘・肩をロックさせる(後両手取り、両肘取り)
合気道の関節技は、相手を痛めつけるためにではなく、あくまで崩しのきっかけをつくるためのもの。ゆえに、痛みをまったく与えずに崩せるようになるのが目標です。相手が痛るのを喜ぶのは真逆です。
後両肘取り三教
後ろから肘を掴んでいる相手の気持ちを活かしながら、体捌きで三教を一番取りやすい位置に自分が後方への送り足で動きます。そのためには、肩甲骨を中心として上半身が脱力していることが肝です。
後両肘取り一教
相手に掴まれる場所が、手首、肘、肩となるにつれ、より細やかな身体感覚が問われます。身体の中心から肩甲骨を動かし、肩などを身体の尖端のように駆使するのを目指します。
後両肘取り三教
後両肘取り三教は、やはり体捌き、足捌きが基本です。関節技を効かせて技をかけようとすると、これがおろそかになります。