身体意識を育む遊び稽古②無我になり捨てる

他の道場から体験で参加していただいた方には、日頃の稽古での問題意識をご説明します。技の詳細など、道場によって千差万別は当たり前。でも、同じ合気道仲間として、「こんな問題意識で稽古すると面白いな」と感じていただければと思います。

重力を使い身体のパーツを活かす①(呼吸法)

片腕だけでも4~5キロ、両腕なら10キロ前後はあるだろう身体パーツを何不自由なく上げ下げできる。普通の人が当たり前に行っているこの動作は、考えれみればすごい能力です。しかしそのパワーは、筋力を駆使すればするほど相手には伝わりません。合気道は誰もが持っている潜在能力を開花させる道だと考えると、面白くなってきます。

中心軸を取る①片手取り呼吸法

腕や手には囚われず、相手の中心軸を取ること。そのために呼吸法で創り出した空間をイメージすること。これまでの、手を取られたら入身して腕を上げるという、型としての片手取り呼吸法のイメージは、いったん払拭したほうがいいと考えています。

伸び伸びと心身を解放する呼吸の流れ③諸手でがっちりと握られても気にしない

腕を万力のように掴まれても、肘や肩が柔らかければ、自分の身体を自由に動かすことができます。つまり、体捌き、足捌きにより伸び伸びと呼吸できるポジションに移動すれば、腕の状態に関係なく、呼吸力を発揮することができます。諸手取り呼吸法は、まさにそれを検証するための稽古です。

身体意識を育む遊び稽古①諸手取り合気下げ

典型的な合気下げを遊び稽古しました。相手を倒すのが目的ではなく、自分の動きの起こりを消すこと。そのためには、意識操作がものすごく重要だと理解すること。そして、通常の力の概念を覆すイメージを持てるのか。総じて、呼吸力とはまさに、これらを総合的に表現しているのではないか、と模索しています。

伸び伸びと心身を解放する呼吸の流れ①

呼吸力を活かすためには、心身を伸び伸びと解放できる状態に保つ必要があります。心身の状態が固いと、呼吸力はまったく発揮できません。逆に、相手に囚われず、呼吸だけに集中すると、心身の状態は柔らかく、自由を保つことができます。稽古は楽しく伸び伸びと、これが呼吸力につながります。