受けが向かってきた瞬間には、すでに呼吸で球体をつくりこちらから中心軸を取りに入身する。これができれば、受けは手も足も出ない状態で捌けます。
丹田の球体で捌く⑤(安定した独楽になる)
丹田がジャイロスコープになれば、常に安定した状態で軸がブレずに独楽のように動けます。足を踏ん張ばれば、独楽は回らなくなり、腕に力を入れればバランスが崩れ、体軸がブレます。相手のエネルギーをもらって安定した独楽のように回り続けるのを目指します。
丹田の球体で捌く④(足をブレーキにしない)
小さな子どもでも30キロの米袋の重さがあります。それがくるっと回転すれば、大人でも止められないエネルギーがあります。でも、多くの場合、そのエネルギーを止めているのは足です。「地に足をつける」と言うイメージは、多分、武道的には大きな阻害要因となります。
求心力を使い竜巻のように螺旋で巻き込む(入身投げ)
相手を下に大きく崩す入身投げは、演武用のパフォーマンスの側面が強く、自分自身のバランスも崩れるリスクがあります。自然体の自分に引き寄せて、竜巻のように螺旋で巻き込んでいくほうが、無理なく捌けます。
一体化して独楽のように回る(初めての回転投げ)
初めて回転投げに挑戦する5級、4級の方に指導しました。相手と一体化すれば、独楽のように相手を捌くことができる、合気道らしい技の一つです。ここでも踏ん張らない、力まない、自然体が一番基本です。
取られるのではなく取らせる(Be wave!④)
相手の動きにゼロから対応するのではなく、自分の中のうねりを相手と同調させる。合気道において「取られるのではなく、取らせる」ことの意味につながります。
波動を伝える肩取り二教(Be wave!②)
相手が掴んでいる肩を通じて、自分の波動を伝えるためには、より心身の状態が柔らかく、しなやかでなければいけません。稽古は常に、自分自身の心身の状態をチェックし、相手と共振できるのかを目指します。
うねりで捌く正面打ち二教(Be wave!①)
波のうねりは止まることなく、よどむことなく、変幻自在に変わります。あらゆる捌きが目指すものは、このしなやかな動き、それを可能とする心身の状態です。
竜巻のように捌く入身投げ(円転の理⑩)
自分が入身するのではなく、相手が入身せざるを得ない状態に導くのは、竜巻のように相手を巻き込む円運動です。風のようにしなやかに捌きます。
返す波で捌く片手取り呼吸投げ(円転の理⑨)
Be water! (ブルース・リー)、そして Be wave! 波のように柔らかく、捉えどころのない捌きを目指します。