可能な限り筋力を使わず、膝抜きで身体全体がサッと動くのが理想です。足を踏ん張れば身体全体が固くなり、筋力を使えばすぐに相手に分かります。武道的な動きは、相手に分からせずに一番いい位置を取るのが目標です。
初めての正面打ち三教(相手の中心を掴む)
関節技は、関節を通じて相手の中心を掴むことが肝で、関節を痛めつけることが目的ではありません。よって、痛いからかかる関節技ではなく、相手を中心から崩すことを目指します。
心身の自由を目指す(後両肘取り三教)
上手く捌けない原因の大半は、自分で自分の心身を固めていることです。それを解き放ち、一番楽で無理のない体捌き、足捌きを模索する。痛いからかかる関節技ではなく、自然に相手を導ける関節技を目指します。
初めての正面打ち三教(指先から肩までロックする)
三教は相手の指先から肩までをロックし、掌を畳と水平になるように軽く振り下せば崩れます。できるだけ相手に痛みを感じさせないように、つまり、痛みを感じなくても崩れるように洗練させるのが目標です。
流れに逆らわず相手の肩をロックする(交差取り三教)
すべての技は、無理やり力ずくでかけるものではなく、当然にも関節技も同様です。約束稽古で受けをとってくれている相手を痛めつけるような関節技は、合気道の精神とは真逆です。
痛くない関節技で触れた場所から崩す(二教から四教まで)
約束稽古の予定調和に甘んじ、関節技で相手を痛めつけて満足しても、何の進歩もありません。触れた場所から、肘、肩までロックさせて相手の中心を自分の中に引き込む感覚を研ぎ澄ますのが、関節技を学ぶ意味です。
二教・三教で手首・肘・肩をロックさせる(後両手取り、両肘取り)
合気道の関節技は、相手を痛めつけるためにではなく、あくまで崩しのきっかけをつくるためのもの。ゆえに、痛みをまったく与えずに崩せるようになるのが目標です。相手が痛るのを喜ぶのは真逆です。
呼吸力の探求⑨正面打ち三教
関節技は、相手を痛めつけるためではなく、相手との繋がりをより深めるためにかける。だからこそ、呼吸と連動させ、リズムをつくることが問われます。
肩取り三教(上級者向け)
最もシンプルな動きは何か、かつ、受けが抵抗しても可能な捌きは何か、常にこれを意識しながら稽古することが問われます。
座技正面打ち三教(上級者向け)
相手を痛めつけようと思って技をかけると、相手と繋がることができません。相手と繋がることができないと、相手を本当に崩し、捌くことはできません。ここに合気道の真髄と面白味があります。