手前に崩れた相手を前に投げるなんて、本当は無理なはず。相手のエネルギーに逆らわずにそれを吸収して、竜巻のように捌くのが自然です。
丹田の球体で捌く③(柔らかさは波を伝える)
すべてのエネルギーはまず丹田にもらい、球体はそれを返し、最後に再び丹田に帰っていく。そのエネルギーの波を伝えるためには、心身が柔らかい状態にあることが必須です。特に肩甲骨はがしができているのかどうか、が試金石となります。後両手取りであえて相手にがっちりと掴ませるのは、それを検証するためです。
取られるのではなく取らせる(Be wave!④)
相手の動きにゼロから対応するのではなく、自分の中のうねりを相手と同調させる。合気道において「取られるのではなく、取らせる」ことの意味につながります。
心身の波が産み出す諸手取り呼吸投げ(Be wave!③)
呼吸投げは、文字通り相手と呼吸を合わせ、一体化し、心身の波を相手に伝えることで産み出されます。
波動を伝える肩取り二教(Be wave!②)
相手が掴んでいる肩を通じて、自分の波動を伝えるためには、より心身の状態が柔らかく、しなやかでなければいけません。稽古は常に、自分自身の心身の状態をチェックし、相手と共振できるのかを目指します。
うねりで捌く正面打ち二教(Be wave!①)
波のうねりは止まることなく、よどむことなく、変幻自在に変わります。あらゆる捌きが目指すものは、このしなやかな動き、それを可能とする心身の状態です。