合気道に試合(試し合い)がないのは、技をかける側(取り)と、技を受ける側(受け)の関係が、常にお互いに高め合う実験仲間だからです。そして、実験を通じてお互いの心身の開発を行う。だから合気道は、老若男女を問わず、誰もが死ぬまで精進できる道を開いています。
脱力と軸の大切さ②ただ腕を下げる
何か強い意図をもって身体を操作すると、必ず相手に分かります。ただ腕を下げる。自分の腕がその重みで自由落下するきっかけを与えるだけ。これが一番難しい。
脱力と軸の大切さ①腕の重みを伝える
「女性のための護身術講座」で体験していただいたものを稽古でも取り入れました。本来誰もが持っている身体的な潜在能力を活かす。片腕は5キロぐらいの重さがあり、体重にいたっては誰もが50キロ前後あります。これを適格に駆使すれば、どんな力持ちでも崩すことができます。
腕の力は一切使わない諸手取り呼吸投げ
腕の各関節をフリーの状態にすれば、体幹の動きがそのまま腕の動きにつながります。相手は力感を掴めないまま居着き、崩される。物理的に考えれば当たり前のことですが、これを自分の心身に適用するのが難しい。永遠の課題です。
腕の力は一切使わない諸手取り呼吸法
合気道では、上腕二頭筋を使って腕を上げるのはNGです。なぜなら、相手にすぐに反応されるから。腕はあくまでも、本体である自分の身体が動いた結果として動く。それぐらい徹底的に脱力し、フリーな状態になることを目指します。
踏ん張らず軸を傾けずに水袋になる
50キロの水袋がたださっと動く。これがどれほどのエネルギーを生み出すのか。誰もが持つ潜在能力ですが、相手に捉われれば捉われるほど発揮できません。
呼吸力は筋力とは真逆
座技呼吸法で何を学ぶのか? 腕の力で頑張って相手を崩すのとは真逆の世界。踏んばらず、力まず、ただ腕を上げて下げる。すべてを何事もないように済ますことを目指します。
そよそよと柳のように捌く両手取り天地投げ
ぶつかれば、相手はすぐにこちらの重心の位置、力の出所を感知します。それを分からせないためには、踏ん張らない、力まない。こちらから攻撃しない合気道は、ただ柳のように柔らかく捌くだけです。
腕を紐にする柔らかい身体使い
持たれた腕に力を入れて下げようとすれば、すぐに相手に分かります。腕を紐にして、身体を落とすことでゆるんだ紐が張る。結果として相手は大きく崩れます。
柔らかさとしなやかさは心身を解放する
大切なことはすべて心身の内部で起きています。特に肩甲骨周りを柔らかく駆使すること、そのために心もリラックスさせること。合気道を通じて心身を解放する途を学ぶことこそが一番大切です。

