「観の目つよく、見の目よはく」は、宮本武蔵『五輪書』での兵法の心得として有名ですが、この心身の状態を常に心がけて稽古することが大切です。相手の全体を感じ、それに逆らわずに導いて捌くことを目指します。
短刀突き五教
短刀突きを入身でかわし、そのまま呼吸法で下に崩して五教で捌き、短刀を奪います。正確な入身と脱力が問われます。
短刀突き小手返し
短刀を持つ手は強いので、簡単に小手返しはかかりません。だからこそ、しっかりとした体捌き、足捌きが問われます。
小手返し(片手取り、短刀突き)
小手返しを、相手の手首関節を極めてかける癖がつくと、短刀を持って相手の手首が強くなった場合にかからなくなります。合気道のすべての技は、関節技がメインではなく、体捌き、足捌きによる導きと崩しこそが肝です。
2020年11月奉納演武・体術(正面打ち、片手取り、短刀、横面打ち、諸手取り、両手取り)
2020年11月の多久比禮志神社・奉納演武では、最後に約6分間、体術の演武を行いました。正面打ち、片手取り、短刀、横面打ち、諸手取り、両手取りの基本技を奉納しました。
奉納演武3・短刀(突き小手返し、突き四方投げ、横面打ち五教)
2020年11月多久比禮志神社奉納演武・体術の短刀バージョン
短刀突き小手返し
短刀突き小手返しは、相手の突きを呼び込み、それを間一髪でかわすことで相手を居着かせるのが肝です。間違っても、こちらから短刀を取りに行ってはいけません。