相手を包み込む争わない崩しは、合気道の不思議な世界の一端を垣間見ることができます。大切なことは見えない処で起きているのが分かります。
仙骨が動けば世界が動く(諸手取り呼吸投げ)
上半身を瞬時に動かすパワーを持ち、しかもその動きが相手に分からない仙骨。これを自由に駆使すれば一畳どころか半畳で相手を崩す世界に近づけます。
仙骨でつながる二人掛け諸手取り(合気下げ・呼吸投げ)
仙骨の開け締めを駆使すれば、相手とぶつかることなく捌けます。相手は力の拠り所を失い、抵抗できない、抵抗する気が起きない状態になります。丹田で相手とつながる感覚を研ぎ澄まします。
合気下げの極意は仙骨にあり
最も厳しい諸手取りの状態から合気下げをする動画は色々とありますが、それらに懐疑的だった二人で試行錯誤してみました。その結果、最後には仙骨の開け締めを自由に駆使すれば、本当に真下に崩すことが可能だと分かりました。
仙骨を開放する(諸手取り呼吸法)
仙骨を締めて相手とつながった状態からの開放は、まるで無重力のなかで動くように軽く自由になります。相手との力のぶつかり合いが起きず、相手は腰砕けのように崩れます。
仙骨でつながる(片手取り隅落とし)
仙骨を締めて丹田から相手と一体化することで、相手は居着き、そこから仙骨を開放すれば自由に捌くことができます。合気道において大切なことは、目に見えない場所で起こっている。それが実感できる稽古です。
片手取り呼吸法
円運動から無限ループによる崩しと捌きが、これまでとどう違うのか、新たな段階に一歩を踏み出した最初の稽古での問題意識をアーカイブしました。
横面打ち小手返し
無限ループは、どこでも方向転換や反転可能で、かつ常に立体的な円の動きなので、捉えどころがなく、ぶつからない、居着かない捌きになります。心身は安定し、自分の中をエネルギーが流れていくのを感じるようになります。
諸手取り呼吸法(上級者向け)
一切の忖度なしに、ガチで諸手で抑え込んで、どこまで捌けるかを検証しました。初心者の方にこれをやると、まずは覚えるべき型が崩れるので行いませんが、上級者ではお互いに検証してより合理的な捌きを探求します。
両手取り呼吸投げ(上級者向け)
受けの方が「目の前の壁が突然無くなる感じ」と表現されていますが、相手と繋がりながら瞬時に脱力することで、こうした捌きが可能になります。