表と裏は、本来は相手との関係において自然に捌く方向が変わるもので、波のようにいつでも瞬時に反転できる心身の状態が求められます。直線的な動きでは、窮すると転ずることができません。
寄せては返す波のように捌く正面打ち一教(円転の理④)
エネルギーが滞らない捌きは、波の満ち引きのように動きを止めずに流れます。相手の打ち込みは、無限ループの動きのトリガーで、すべては相手に返っていきます。
心身の波動を活かす天地投げ(円転の理③)
エネルギーを滞らせない動きこそ、円転の理が目指すものです。相手のエネルギーを吸収して生み出す小さな波が、大きな波動となって相手に返っていく。心身が波打つように捌くことを目指します。
無限ループで捌く基本動作(円転の理②)
自分の中心と相手の中心を繋げ、体捌き、足捌きで無限ループ(八の字)の動きで捌けば、自分の波を相手に伝え、それをおおきなうねりに変えることができます。合気道において、最も基本的な円転の理の体捌き、足捌きを学べば、あらゆる技に応用できます。
独楽のように捌く小手返し(円転の理①)
相手の攻撃をかわす動きは、そのまま独楽のように回転を始めて相手を巻き込み、捌きます。相手の攻撃は、独楽が回り始めるためのエネルギーであり、それと一体化することですべて相手に返っていきます。
四方投げは八方切りで捌くのが肝
四方投げで相手の手首を痛めつけるのは、根本的な術理が間違っています。八方切りのように心身を柔らかく使い、360度どの方向にも対応して円の動きで捌くのが四方投げの基本です。
ゼロからの横面打ち(入身投げ・四方投げ)
横面打ちは、円の動きで相手のエネルギーを吸収し、繋がりを大切にしながら捌きます。ダンスのような感覚で相手と一体化し、ステップを刻みます。
ぶつからない円の動き(入身投げ)
力ずくで相手を倒せば、より力の強い相手を捌くことはできません。「窮すれば転ず、転ずれば通ず」の言葉通り、窮しても円の動きで力のベクトルを変えれば、いくらでも捌くことができます。
呼吸力の探求⑭球体を作りだす呼吸法(片手取り、後両肩取り)
相手の気とエネルギーをもらい、それを大きな球体に膨らませて相手に返してあげる。この動きを、呼吸と心身の緩急のプロセスに合致させるのを目指します。
正面突き小手返し
突きの拳を返すには、手首にこだわらず、柔らかく体幹につながる筋を探して捌くことです。がっちりと掴むと、自分自身の自由を奪います。