ただ自分の心身の状態を自然体に戻すだけ(中心帰納の探求⑤)

相手ががっちりと難しい位置で諸手をしても、自分自身の身体の中で自然体に戻ることは可能です。自分の心身を柔軟にし、固まっていると思い込んでいる部分を解放して元に戻す。その結果として相手は崩れます。相手に何かをしようとしたら、この心身の状態を作り出すことは不可能です。

合気で捌く①(両手取り天地投げ)

合気上げをただできるできないはほとんど意味はなく、問題はそれをどう体捌きに活かすのかです。伸筋に依存するのではなく、仙骨と丹田から発動する合気上げは、そもそも最初から脱力した状態なので、そのまま体捌きに活かせます。

居着きと脱力の探求①接点で争わない体捌き(片手取り・両手取り)

合気道において、大切なことはすべて、心身内部で起きています。見かけ上のパフォーマンスでは決して見えない、相手の居着きを生み出す仙骨・下丹田からの動き、そして相手を居着かせてからの脱力による捌き。力という概念が根本的に覆る、奥深い合気道の世界を探求する旅を続けましょう。

黒帯からの呼吸力探求(正面打ち入身投げ)

人は生涯で6億回以上呼吸すると言われ、驚異的な持続力、何十キロもある上半身を楽々と動かす根源的なパワーを持っています。そして「息が合う」という言葉に象徴されるように、人は呼吸に感応します。呼吸力とはまさに生命力であり、生まれながらに誰もが持っている力です。

黒帯からの正面打ち一教(仙骨で捌く)

接点で相手を捌こうとすれば、それはすぐに相手に伝わり、反発・抵抗・かわしを惹起します。正面打ち一教の崩しは、仙骨と丹田の動きを、ただ腕を通じて伝えるだけ。これを呼吸法(心身の開け閉め)と連動させることで、ぶつからないパワーを産み出します。