相手との接点で均衡状態をつくり、心身を一体化させることができれば、「起こし」を生み出すことなく相手を崩すことができます。崩された側は、何の抵抗もできずに、ただ心地よく崩されてしまう。これが理想です。
座技呼吸法の受けと取りの入れ替え(上級者向け)
合気道は、攻撃してくる相手、つまり先に起動する受けを捌く体系です。しかし、熟練してくると、受けながらも相手を先に起動させる、つまり受けと取りの入れ替えが可能になり、本当の意味での攻防になります。
交差取り一教(初心者教室)
一般部の初心者教室では、最初の5級審査まで、徹底的に基礎稽古を行います。体の変更、入身、転換、ナンバの動きなど、通常の身体の使い方とまったく異なるので、初心者の方はみなさん、「頭と身体が一致しない」「頭の体操にもなる」と仰います。
正面打ち一教(初心者教室)
最初に学ぶ正面打ち一教は、合気道のアルファでありオメガです。この技を見れば、その人の合気道観や技の方向性がすべて理解できます。少なくとも、相手の肘を鷲掴みして身体が前屈するようでは、いくら稽古しても何も変わらないでしょう。
座技肩取り二教
肩取りにしろ片手取りにしろ、崩し方が重要です。肩や手だけ引いて崩すと、相手が下に崩れず、もう片方の手での攻撃を許します。その隙を与えないためには、しっかりと相手に正対して下に切り落とすことです。
二人掛け四方投げ
二人掛けは、体捌きによって同時に二人を崩せるのかが問われます。最も合理的な崩しは何か? 常にその問いを意識することです。
半身半立両手取り四方投げ
座技は膝行により体捌きをするので、その正確性が極めて重要です。180度から360度まで、自由に転換、体捌きできることが問われます。
正面打ち小手返し
合気道の技は、相手に抵抗する気持ちを起こさせ、また実際に抵抗できるような態勢を与えた時点で、失敗しています。
初心者教室(5級審査準備)
初審査を控える方に、最も基本的な技を予行演習していただきました。どんな習い事も同じですが、基本が一番大切です。
正面打ち四方投げ
切り込んでくる相手の表側に入身するのは、ものすごくリスクがある動きですが、逆にこちらから相手の表側に切り込んでいく間合いが問われます。