合気道の稽古の密度

合気道への関わり方は、もちろん人それぞれで多様性があって当然だと思う。
心身の健康のために、ちょっとずつでも稽古を続けるのも大変意味があるし、武道を極めたいと生活のかなりの部分を稽古に投入して夢中でやるのもいい。

合気道への関わり方には、人によって大きな幅があり、当たり前のことだが、それはまったく各個人の自由だと言うことを大前提として、以下、稽古の密度について考えてみたい。

私の経験からすると、週1回ペースでの稽古では、時間と共に技を覚えることはできても、その中身については、ほとんど進歩はしない。

週2~3回ペースの稽古で、やっと少し世界が変わって見え始める。
その都度、思い出すだけで精一杯だった技を、ある程度自由に駆使できるようになる。

そして、週5~6回ペースの稽古にステップアップすると、それぞれの技の意味を探求し、その練度を高める世界に入ることが可能だ。

私自身は、5級の段階ではほぼ週1回ペース、3級取得前後から週3回ペースになり、1級から初段取得に至る過程では、ほぼ週5~6回ペースで稽古をした。
この過程は、高校部活以来の激しい鍛錬となり、朝ベッドから起きるのも辛く、常に全身が痛み、正直、「今日は休みたいな」と思うことも何度もあった。

ここまで合気道の稽古に没入するためには、大学の部活ならともかく、社会人なら仕事や家庭など、様々な条件をクリアーしなければならないので、誰もができることでは決してない。
だから繰り返すが、「合気道を志す以上、ここまで稽古すべきだ」などと言いたいのではない。

ただ、週1回ペースで40年稽古するより、せめて週2~3回ペースで5年稽古したほうが、はるかに世界は変わる、このことは自覚したほうがいい。
合気道に限らず、どんな習い事でも同じだろう。

だからこそ、合気道の真髄に触れたいと、短期であろうと海外から内弟子に来訪して、毎日のように稽古する外国人の方が、はるかに濃密な稽古を経験して上達するのかもしれない。

Please Login to Comment.

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください